太川&蛭子コンビによる「バス旅」は誰でも完全に再現できる

2007年スタートに太川陽介さん・蛭子能収さん出演のテレビ東京の旅番組「ローカル路線バス乗り継ぎの旅」は、2017年に終了するまで国民を夢中にさせてきました。

今でも復活を期待する人がたくさんいる事で知られますが、公式サイトは今でも残っています。その公式サイトには旅の足跡がこと細かく記されており、ファンは2人+マドンナのバス旅を完全再現する事が可能です。

テレビ番組「ローカル路線バス乗り継ぎの旅」とは?

「ローカル路線バス乗り継ぎの旅」とは、テレビ東京の「土曜スペシャル」というゴールデンタイム枠で不定期放送されてきたテレビ番組です。メインキャストはタレントとしても活動する俳優の太川陽介さん・漫画家の蛭子能収さんで、毎回、「マドンナ枠」として女性タレントがゲスト参加します。

なお、移動に飛行機・船・タクシーも併用するような旅番組ではありません。電車(新幹線/在来線)・自転車・ヒッチハイク、そして高速バス移動すら許されず、出発地から目的地までの移動手段として許されるのはローカル路線バスのみです。

さらにインターネットを使って情報収集する事も許されず、観光案内所で情報収集したり、現地の人に聞いて目的地に近づくバスを探さなくてはなりません。旅のスケジュールは3泊4日と決まっていますが、その日にどこまで進めるかわからないため宿泊施設も決まっておらず、自分達で見つける必要があります。

また、魅力的なスポットがあって撮影をしたいと思ったならば、スタッフ任せではなくキャストが直接交渉する事が必要です。なお、4日目の時点で目的地に辿り着けなくてもスケジュール延長という形にはならず、強制的に旅が終了します。

実際に4日目終了時点で移動がうまくいかずにゲームオーバーとなるケースもよくあり、視聴者は結末がどうなるのかハラハラドキドキしながら見る事になります。先が見えない緊張感のある旅・パブニング続出の旅はリアリティーショーに近い魅力があり、ドキドキ感が受けて回を重ねるごとにファンを増やしていきました。

社会現象になる

毎回、放送されるごとに視聴者の心を鷲掴みして高視聴率を獲得し、2010年代に入ると社会現象といえるほどの存在になっていきます。具体的には旅の模様がDVD化されるようになったほか、2016年2月には映画版「ローカル路線バス乗り継ぎの旅 THE MOVIE」が公開されるまでになりました。

さらに、国民的な人気者となった太川さん&蛭子さんに関するちょっとした話題が芸能ニュースで大きく取り上げられるような事態にまで発展し、人気は最高潮を迎えます。

2017年に惜しまれつつ番組が終了したが・・・

そんな国民的大ヒットTV番組「ローカル路線バス乗り継ぎの旅」でしたが、様々な事情により2017年正月に放送された25回目の旅をもって終了しました。しかし、コンセプト自体が面白い・制作費があまりかからない、といった背景がある中で新たなメインキャストを招いて後継番組のスタートが決定します。

後継番組のタイトルは「ローカル路線バス乗り継ぎの旅・Z」で、俳優の田中要次さんと芥川賞作家の羽田圭介さんが新キャストに抜擢されました。この2人に関しては2016年秋に放送された特別編で、太川&蛭子コンビではなく田中&羽田コンビが旅をして一定の評価を得た事が起用の要因となっています。

一方、太川&蛭子コンビの人気も依然として強く、2018年春には10年を振り返る特番が放送され、視聴者は久々の太川&蛭子コンビの共演に歓喜しました。

なお、蛭子能収さんは特番内で太川さんに色々と聞かれて、新コンビ(田中要次・羽田圭介)に対して密かなライバル意識がある事を明かしました。

新コンビによる続編「Z」の視聴率も気になって仕方ないらしく、もしかしたら近い将来、太川&蛭子コンビによる旅が復活するような事もあるかもしれません。

番組HPは今でも残っていて旅の足跡がみられる

太川&蛭子コンビによる「ローカル路線バス乗り継ぎの旅」は2017年を持って一段落を迎えましたが、テレビ東京公式HPには今でも番組公式サイトが残されています。また、この番組の公式サイトはバックナンバーコンテンツの中で、毎回の旅の足跡を観る事が出来るのが大きな特徴です。

具体的には、「どのバス停から何時にバスに乗ったか」「所要時間は何分か」「バスの運賃はいくらか」といったかなり細かい事が掲載されています。さらには、番組内で立ち寄った飲食店・宿泊施設の住所・電話番号まで掲載されていて、1泊の宿泊料金までわかります。

つまり、番組ファンの人は、バスの遅れなどがなければ太川&蛭子コンビと毎回のマドンナによるバス旅を完全に再現する事が可能です。

fm番組の影響もあってバス旅人気が高まっている

バックナンバー情報は印刷をおすすめします

太川&蛭子コンビによるバス旅は、これまで何度も復活の噂が出てきました。しかし、復活することなく2度と見られない可能もありますし、公式サイトはいつ削除されてしまうかわかりません。もしサイトが閉鎖されてしまったらバックナンバーコンテンツにて詳しい足跡を観られなくなってしまいますので、心配な方は印刷してページを保存する事をおすすめします。

旅を再現する場合のコストとは?

もし番組の大ファンが、バックナンバーをみて3泊4日の旅を完全再現するとなるとどれくらいのコストがかかるのでしょうか?まず路線バスの運賃に関しては、高速バスで同じ区間を移動するより明確にコストがかかります。

それでも1日あたり10回くらい路線バスに乗る中で、合計金額は5000円前後のため、そんなに高いというほどでもありません。続いて宿泊費に関しては、この番組では1泊数万円かかるような高級ホテルに宿泊する事はなく、主に5000円から7000円程度のビジネスホテルや旅館に泊まります。

そのため番組と同じところに泊まっても大きなコストはかからないといえます。その他、キャストと同じものを食べたり、同じ観光地に行ったりする事にかかるコストは1日3000円前後です。

これらを合計すると5万円くらいの予算があれば基本的に旅の完全再現が出来ます。

なお、お金がない場合や同じところに泊まる事には興味がない場合、宿泊施設だけは再現せずにもっとグレードの低いところに泊まるのも良いでしょう。例えば、シャワー付きのネットカフェに3泊するなら合計宿泊コストは5000円程度で済み、4万円の予算でもキャスト達の旅をある程度再現できます。

おすすめの回・おすすめでない回

旅を再現したいファンの方には、おすすめの回とあまりおすすめできない回があります。例えば第20弾の北海道編のように広大な北海道を横断するような旅だと、路線バスでかなりの距離を移動できるものの1日あたりのバス代が相当かかります。

一方、出発地から目的地までの距離が短ければ1日あたりのバス代も安い傾向のため、再現するなら移動距離が短い回を選択するのがおすすめです。