ローカル路線でバス旅に出かけよう

近年は旅行ブームで、特に国内旅行には大変な人気となっています。旅行の交通手段としてはこれまでは鉄道や飛行機が主でしたが、最近ではこれらに加えて第三の交通手段としてバスが注目されています。バス旅というと窮屈で疲れやすいといった悪いイメージがありますが、実は現代のバス旅はまったくそんなことはなく、魅力がたっぷりあります。

(fm番組の影響もあってバス旅人気が高まっている)

バス旅の最大の魅力はその価格です。近距離のバス旅はもちろんのこと、長距離のバス旅でも鉄道や飛行機に比べてかなりの安い価格で利用することができます。鉄道や飛行機では定期点検実施などの維持費や人件費などでコストがかかるため、値段もそれなりにかかってしまいます。

その点、バスの場合はこれらにかけるコストが少なく済みますので、値段も安くなっているというわけです。こうした魅力的な料金体系になっているため、旅行としての手段はもとより、ビジネスとしても多くの人に利用されています。

バスというとどうしても窮屈な空間が連想されます。たしかにかつてのバス旅というものは座席が狭く、長時間の乗車は苦痛でした。しかし今はそのような状況とは全く異なり、バス仕様は格段に向上しているのです。座席のスペースは広くなり、またスリッパや毛布、アイマスクなどのアメニティグッズも充実します。

さらに空気清浄器などといった嬉しい設備も完備しています。中には座席を個室にするなど、高級ホテル並みの仕様を提供しているバスもあり、長旅であっても疲れを感じさせない、快適な空間を満喫することができます。そして特徴的なのが、座席シートをランク分けし、様々なシートで提供するバスが多く出現しているということです。

予算に応じた様々なバスが運行されていますので、こうした点も大きな魅力と言えます。

バス旅には様々な魅力があり、その路線も数多く展開されています。最も多く利用されているのが東京や大阪、名古屋などといった都市間を結ぶバスです。昼夜問わず数多く運行されており、人気のある路線となっています。

しかし都市間を結ぶバスでは利用客が多く、予約がとりにくいといったデメリットがあります。そこでオススメするのが、地方へ行くローカル路線のバス旅です。最近の国内旅行ブームから都会から地方へ旅行する人が非常に増えています。

こうしたことから都会から地方へ向かうバス路線も数多く展開されています。中でも人気があるのが日帰りで行ける近場の地方へのバス旅です。仕事を休むことなく、休日に都会の喧騒から離れて、疲れを癒してくれるという点が支持されています。

ローカル路線で行くバス旅で特に人気があるのが岐阜県です。岐阜県には雄大な自然があり、都会では満喫できない空間が数多くあるため、バス旅の人気スポットの一つとなっています。飛騨山脈や木曽山脈といったアルプスを代表する山脈をはじめ、木曽川や長良川といった河川もあり、そこには別世界の空間が繰り広げられ、日ごろの疲れをいやしてくれるには十分な環境が整っています。

東京からは岐阜まで6時間程度かかりますが、それだけの時間をかけても行く価値は十分にあります。昼行便や夜行便がありますので、便利な路線です。

岐阜県とともにローカルなバス旅で人気があるのが福島県です。こちらも自然多く、都会では味わうことができない空間が数多くあることから人気となっています。奥羽山脈や越後山脈といった雄大な山脈を筆頭に、阿武隈川や久慈川といった清流、猪苗代湖や五色沼などといった自然を楽しむことができます。

そして何と言っても多くの人が訪れるのが日本百景にも選定されている尾瀬で、古くからある湿原を満喫できます。こちらは東京から4時間程度でいけますので、日帰りでも可能です。

もちろん昼行便や夜行便といった設定もありますので、便利です。

そしてゆっくりとバス旅を満喫するならやはり北海道です。そのダイナミックな環境には誰もが認めるところです。函館などの道南地区には幻想的な夜景、富良野などの道央地区にはおいしいグルメ、そして知床や釧路などの道東地区には神秘的な自然が数多くあり、大変人気となっています。

道南地区へは東京からの直行便もありますが、道東地区になりますとさすがに直行便が少ないため、いったん函館までバスで行き、そこから飛行機などで道北へ向かうという行程になります。いずれにせよ北海道は見どころ満載ですので、2~3日の宿泊旅行でゆっくりと楽しみたいものです。

こうした魅力的な旅行を提供してくれるバス旅ですが、バスを利用する際には事前に座席の予約が必要となります。多くの場合は運行するバス会社へ電話で予約することとなりますが、インターネットからの予約も可能です。

インターネットでは空席状況なども確認できますので、迅速に予約することができるのがメリットです。人気のあるバス路線は早期のうちに満席となりますので、早い目に予約をしておくことが得策です。バス会社によっては早く予約すればするほど料金を割り引いてくれるサービスもありますので、積極的に活用しましょう。

なお、予約後のキャンセルについてはバス会社によって異なりますので、併せて確認しておくことも重要です。

今や快適な旅行を提供してくれるバス旅ですが、注意すべき点もいくつかあります。まず、車内は基本的に禁煙となっていますので、タバコはNGです。多くのバス旅では途中サービスエリアなどで休憩をはさみますので、喫煙者はそこでタバコを吸ってください。

そして特に夜行の場合はおしゃべりするのもご法度です。夜行バスでは深夜での出発であることが多く、出発後はすぐに消灯となって多くの人が就寝することとなります。したがって、いつまでも隣人とおしゃべりするのはほかのお客さんの迷惑となりますので、慎みましょう。

飲食については就寝中以外の時間帯であれば基本OKですが、ゴミなどは必ず持ち帰るようにしてください。そして意外に多いのが、集合時間に遅れるといったケースです。集合時間に1人でも遅れますと、その後の運行に大きな支障をきたすこととなります。

集合時間は必ず守るようにして下さい。旅行者が気持ちよく快適にバス旅を楽しむために、こうしたマナーはしっかりと守りましょう。

参照元《オリオンツアー … 福岡日帰りバスツアー